施工事例 芸術大学

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【設計事務所×芸術大学エントランス】
化学強化ガラスで曲げ強化ガラスの「歪み」を克服。高い安全性と透明感ある曲面美を両立したエントランスデザイン
背景

芸術大学において、キャンパスの新たな象徴となるホール棟を建設する計画が立てられ、学内および外部の専門家を集めた設計プロジェクトチームが立ち上がった。 今回計画されているホール棟は、学生や教員の日常的な学びに加え、外部のアーティストによる公演や地域市民が訪れるイベントなど、多様な人が集う文化発信の拠点として位置づけられている。そのため、建物の第一印象を決定づけるエントランス部には、大学の「美と感性」を表現する高いデザイン性が求められた。

課題
高い安全性が求められる空間で、曲げ強化ガラス特有の「見た目の歪み」という壁に直面

今回の芸術大学ホール棟建設プロジェクトにおいて、設計を担当する設計事務所のプロジェクトチームは、大学のアイデンティティである「美と感性」を象徴するエントランスデザインの模索を進めていました。 「キャンパスの顔となるホール棟のエントランスには、ダイナミックで柔らかな曲線を描くガラスファサードを採用したいと考えていました。透明感のある曲面ガラスによって内部と外部をシームレスにつなぎ、訪れた人が思わず引き込まれるような躍動感と奥行きを感じられるデザインに仕上げたいという想いがありました」(設計担当者) 設計の検討は順調に進んでいましたが、具現化のプロセスにおいて大きな技術的課題が浮上しました。大勢の学生や来場者が頻繁に行き交うエントランス空間であるため、防災・安全の観点から、自然破損せず高い耐衝撃性と安全性が求められるため、使用するガラスには「化学強化ガラス」の採用が必須条件となったのです。 「安全性を確保するために化学強化ガラスを曲げ加工しようと試みたのですが、一般的な曲げ化学強化ガラスは製造プロセス上、表面に目立つ『歪み』や『うねり』が発生してしまいます。外光の反射や周囲の景観の映り込みが不自然にゆがんでしまい、私たちが意図していた美しい曲面美とはほど遠い仕上がりになってしまうことが判明しました。デザインの美しさを優先して安全性を妥協することはできず、かといって見た目の美しさを犠牲にすることもできません。既存の加工方法では『安全性の確保』と『意匠性の維持』を両立させることが極めて困難であり、解決策が見出せずに困り果てていました」(設計担当者) 壁にぶつかった設計担当者は、高度なガラス加工技術で定評のある三芝硝材株式会社に相談を持ちかけることにしました。

課題のポイント
① 芸術大学のシンボルとして、奥行きと柔らかな曲線美を感じさせるエントランスデザインを実現したい
② 大勢の人が往来する空間のため、自然破損せず高い耐衝撃性と安全性を誇る「化学強化ガラス」の採用が必須である
③ 従来の曲げ化学強化ガラスでは表面に光学的歪み(うねり)が生じ、空間の美しい映り込みや意匠性が損なわれてしまう
解決
解決のポイント
① 三芝硝材の高度なガラス加工技術により、意図した曲げ形状に合わせた化学強化ガラスの製造が可能に
② 独自の成形・品質管理により曲げ加工時の表面歪みを極限まで抑制し、歪みのない平滑で美しい曲面美を実現
③ 化学強化ガラスならではの「薄型・高強度」性能により、安全性の確保と構造負担の軽減(軽量化)を同時に達成
三芝硝材の精密な技術力が「歪みのない曲げ化学強化ガラス」を実現!

「三芝硝材さんからご提案いただいたのは、独自の加工技術と厳格な温度管理によって、表面の光学的歪みを極限まで抑えた『曲げ化学強化ガラス』でした。実際に提示されたサンプルを拝見した際、曲げ強化ガラス特有の波打ちや映り込みの不自然なゆがみが一切なく、澄み切ったクリアな美しさに驚かされました。これであれば、私たちが思い描いた意図通りの曲面デザインをそのまま形にできると確信しました」(設計担当者)

三芝硝材の技術は、デザイナーが最も懸念していた「見た目の美しさ」の課題をクリアしただけでなく、建築設計全体における新たな付加価値ももたらしました。 「化学強化ガラスは、一般的な熱強化ガラスに比べて薄くても高い強度を担保できるという特長があります。三芝硝材さんの技術力によって歪みのない曲げ化学強化ガラスを実現できたことで、デザイン性と安全性を完璧に両立できただけでなく、ガラス自体の薄型化・軽量化を図ることができました。これにより、ガラスを支えるサッシやフレーム構造への負担を大きく軽減でき、納まりの美しさや施工性の向上という点でも非常に大きなメリットが得られました」(設計担当者)

三芝硝材の「歪みのない曲げ化学強化ガラス」を採用したことで、芸術大学ホール棟のエントランスは、最高水準の安全基準を満たしながらも、設計チームの意図した透明感あふれるシームレスな曲線美を描く設計を完成させることができました。 現在、建物の施工はスケジュール通り順調に進行しており、完成に向けて大学関係者や学生たちからも大きな期待が寄せられています。今回の成功事例を受け、こちらの設計事務所では、今後の高い意匠性が求められる商業施設や文化施設、公共建築の設計プロジェクトにおいても、三芝硝材の化学強化ガラスおよび高精度な曲げガラス技術を活用した設計提案が積極的に検討されています。

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化学強化ガラス(サンケミカル)は、硝酸カリウム浴によるイオン交換処理によってガラス表面に高い圧縮応力層を形成する特殊強化ガラスです。熱強化ガラスよりも高い表面強度を有し、自然破損のリスクが低く、薄板化にも対応できるため、高い意匠性と安全性が求められる建築用途に適しています。