化学強化ガラス(サンケミカル)
自然破損のないガラス
硝酸カリウム溶液にガラスを浸漬させ、ガラス素材に含まれるナトリウムイオンとカリウムイオンを置換することにより、風冷強化ガラスの5倍以上の表面圧縮応力を持つガラスとなります。
施工部位 |
外装:サイン/手すり/ドア 内装:壁/インテリア/サイン/パーテーション/手すり/ドア |
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使用建物 | 商業ビル・店舗/戸建住宅・マンション/高層ビル/公共施設 |
製造範囲 |
製作可能ガラス厚:0.5mm~19mm 最大サイズ:2,000mm×3,000mm オーダー最少枚数:1枚からご注文頂けます |
特徴 | 自然破損しない。![]() |
オプション |
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- 外壁へのご利用の場合、ご相談ください。
- 曲げガラスの場合、形状、寸法、厚みにより製造可能範囲が変動いたします。
- 製造可否につきましては都度お問合せください。
化学強化ガラスとは
●化学強化ガラスの原理(別名:イオン交換強化)
- ガラス転移点以下の温度(例えば400°C)
- 硝酸カリ溶融塩(KNO3)にガラスを浸漬
- ガラスの表面のNa+イオンが溶融塩中のK+イオンと交換
歪点以下(400~450°C程度)でNa+とK+のイオン交換を行う
イオン半径が大きいK+が入ってくるが、骨格に阻まれて広がることができないので表面近傍に圧縮応力が発生する
イオン半径「Na+」 < イオン半径「K+」
室温に冷却すると表面に圧縮応力が発生する
化学強化ガラスの特徴
- 自然破損しない:中央引張応力が非常に小さいため、自然破損しない。
- 優れた機械的強度:フロートガラス < 物理強化ガラス ≤ 化学強化ガラス
- 信じられないような曲げ強度:大きく撓んでも割れない
- 引っ掻き傷に強い:表面の高い圧縮応力により傷が付きにくい
- 熱衝撃強度に強い:薄板はフロートに較べて数倍の熱衝撃に耐える
- 光学的な歪みがない:低温処理の為、フロートと歪みの差がない
- ガラスの変形がない:低温処理による形状の変化がない
- 厚さや形状の制約がない:1mm以下の板厚でも可能 曲げや異形も可能
- 軽量化:板厚を下げても同じ強度のガラスが可能
- 小さい寸法ができる:物理強化ガラスに較べて寸法制限が少ない

抜群の多様性
ショットバック試験 ショットバック試験とは 目的:人体衝突等でガラスが破壊された時の安全性を見る。 概要:45kgの重りを振り子式に振り下ろしてガラス面に衝撃を加える試験。 4点曲げ試験化学強化ガラスと物理強化ガラスの応力分布