【課題解決事例】ショッピングモール

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【設計事務所×ショッピングモール】
薄型化&軽量化で実現するスタイリッシュな自動ドア。意匠性と機能性を両立する化学強化ガラス
背景

大手ゼネコンからの依頼を受け、市街地の再開発プロジェクトの中核となる新規ショッピングモールの建築設計を請け負うこととなった設計事務所。このショッピングモールは、地域の新たなランドマークとして位置づけられており、先進的で洗練されたブランドイメージを確立することが求められていました。 特に建物の「顔」となる入り口部分は、来場者を迎え入れる最も重要な要素であり、圧倒的な開放感と、大勢の人が行き交うための安全性を高い次元で両立させるデザインが必要不可欠でした。この重要なミッションに向けて、デザインチームを率いるデザイナーのO氏を中心にプロジェクトが始動しました。

課題
「大開口のガラスエントランス」を阻む、重量とフレームの厚みの壁

デザイナーのO氏は、先進的な施設にふさわしいスタイリッシュな外観を実現するため、入り口部分に「巨大なガラス」を用いた大開口の自動ドアを構想していました。 「視界を遮らない巨大なガラスを用いることで、エントランスに圧倒的な開放感を持たせたいと考えていました。外から施設内部の賑わいがシームレスに見えるような、スタイリッシュで透明感のあるデザインが理想でした」(デザイナー O氏) しかし、計画を進める中でドアメーカーのT氏から技術的な課題が指摘されます。巨大な一枚ガラスを採用する場合、その重量を支え、かつ自動ドアとして安定して作動させるためには、大型で高出力のモーターが必要となります。さらに、重量のあるガラスの強度を担保し、大型モーターをしっかりと格納するためには、必然的にドアのフレーム(サッシ)を太く頑強なものにしなければなりません。

「これでは、私たちが最も魅せたい『スタイリッシュな外観』が、太いフレームによって完全に損なわれてしまいます。しかし、安全性を考慮するとガラスの強度は削れません。他社の物理強化ガラスも検討しましたが、十分な強度を保つためには12mm(6mm+6mmの合わせガラス)の厚みでしか提供できないと言われ、重量問題をクリアする解決策が見つからずに行き詰まっていました」(O氏)

課題のポイント
① 巨大な一枚ガラスを使用して、圧倒的な開放感を持つスタイリッシュなエントランスを実現したい。
② ガラスの重量増により、大型モーターや太く頑強なドアフレームが必要となり、エントランスのデザイン性が損なわれてしまう。
③ 他社の物理強化ガラスでは12mm(6mm+6mm)の厚みが限界であり、デザインと強度の両立を既存の手法で解決することが困難だった。
解決
解決のポイント
① 三芝硝材の化学強化ガラスを採用することで、大型サイズでありながら強度はそのままに6mm(3mm+3mm)への薄型化・軽量化を実現。
② ドアメーカーとの連携により、軽量化の恩恵を活かしてモーター負荷を軽減し、極細でスタイリッシュなドアフレームが採用可能に。
③ ドアの軽量化により開閉速度が向上。冷暖房効率が高まり、来場者の快適性アップと光熱費削減という副次的メリットも創出。
「厚み半減」の化学強化ガラスによるブレイクスルー

デザインの妥協を迫られていたO氏は、高度なガラス加工技術に強みを持つ三芝硝材株式会社に相談を持ちかけました。そこで提案されたのが、自動ドアのメーカーと連携して開発を進めていた新しいアプローチでした。

「三芝硝材さんから提案された化学強化ガラスは、独自の強化処理技術により、私たちが求めていた大型サイズと耐衝撃性をクリアしながら、ガラスの厚みを従来の12mmから、なんと半分の6mm(3mm+3mm)にまで薄型化できるというものでした。この驚きの薄型化により、ドアメーカーのT氏が懸念していた問題が一気に解決に向かいました」(O氏)

ガラスが極薄・軽量化されたことで、自動ドアを作動させるモーターへの負荷が大幅に軽減されました。その結果、巨大なモーターやそれを格納する太いフレームが不要となり、ドアメーカーの技術と組み合わさることで、O氏が当初から理想としていた「極細でスタイリッシュなドアフレーム」を用いた大開口エントランスの設計が可能となったのです。

比較事項他社の
物理強化ガラス
三芝硝材の
化学強化ガラス
ガラスの厚み12mm(6mm+6mm)6mm(3mm+3mm)への
薄型化
ドアメーカー重量を支える太く頑丈なフレーム 極細でスタイリッシュなフレーム
副次的なメリット開閉スピードが遅く、空調の効率が悪い開閉スピード向上による空調効率UP

さらに、この薄型化はデザイン面以外にも大きなメリットをもたらしました。

「ガラスが軽くなったことで自動ドアの開閉スピードが速く、かつスムーズに行えるようになりました。入り口の開閉時間が短縮されることで、施設内の冷暖房の空気が外に漏れづらくなり、結果としてお客様の快適性向上や、施設運営上の光熱費負担の大幅な軽減にも寄与するという嬉しい相乗効果が生まれました」(O氏)

三芝硝材の化学強化ガラスと、ドアメーカーの技術連携によって、最大の課題であった「重量とフレームのジレンマ」は見事に解消されました。現在、ショッピングモールのエントランスは、O氏が思い描いた通りのスタイリッシュなデザインを一切損なうことなく、自動ドアとしての高い安全性と機能性を十分に発揮する形で施工が進められています。 「デザイン性と機能性、どちらも諦めなくて済む画期的な製品と技術に出会えました」と語るO氏。今回の成功を受け、同設計事務所では、今後手がける他の商業施設や大型プロジェクトにおいても、三芝硝材の化学強化ガラスの標準採用を積極的に検討しています。

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化学強化ガラス(サンケミカル)は、硝酸カリウム浴によるイオン交換処理によってガラス表面に高い圧縮応力層を形成する特殊強化ガラスです。熱強化ガラスよりも高い表面強度を有し、自然破損のリスクが低く、薄板化にも対応できるため、高い意匠性と安全性が求められる建築用途に適しています。